◆第二句集
私雨根岸子規庵裏・異界
内田麻衣子の俳句は、これからさらにおもしろくなっていくにちがいない。
(序・高山れおな)
◆自選十句
夫の名の横に旧姓賀状書く
パンくずの挟まる聖書北軽処暑
着ぶくれて蕎麦屋で人の手に触れる
飴色の春光昭和の理髪店
夕かなかな不活化ワクチン接種券
近郊ホテル花鶏はスーラの空に飛ぶ
死ぬ君が一番さみしい日覆い垂れ
まるめ脱ぐパジャマまた着て冬に入る
咳をして咳して嘘の咳足す子
私雨根岸子規庵裏・異界
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[うちだまいこ(1978〜)「野の会」無鑑査同人]
序:高山れおな
跋:鈴木明
装丁:和兎
四六判変形並製クータ・バインディング
198頁
2020/1/24刊行