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◆季語別句集シリーズ
『石室』から『日向』まで、既刊句集全六冊の作品を季語別に収録。
野見山朱鳥をして、“季羊君は菜殻火の光輝ある存在である”と言わしめた俳人・神尾季羊。その季羊の全作品を季語別に収録した待望の一書。季語別索引付き。
◆収録作品
第一句集『石室』
第二句集『暖流』
第三句集『権』
第四句集『同席』
第五句集『日向』
『自註現代俳句シリーズ 神尾季羊集』
◆収録作品より
幻燈の夜の大いなる春の樫
病人の腹がすつきりして二月
家々にどこも子がゐて旧正来
寒明の嬰のゐる家を両隣
春立てり嘴いそがしき何鳥か
花圃と墓地つづき早春雨ばかり
春浅し花舗は孔雀の翅も売る
冴返る竹林ふかく羽搏つもの
余寒惜し鮨屋の太き赤湯呑
酒断ちし日数や魚は氷に上り
＊
[かみおきよう]
装丁：山崎登
四六判並製カバー装
244頁
2003.06.16刊行
