◆第二句集
菊日和一と日楽しく疲れけり
『菊日和』は第一句集『月の雫』の一部も含め、二十年あまりの俳句のまとめです。家族の介護、自身の大腿骨骨折などいろいろありましたが、皆様に温かく支えていただいて俳句を続けることができました。
(あとがき)
◆作品紹介
声といふあたたかきもの初電話
いぬふぐり花が笑うてゐるやうな
箱を出て光の中の雛たち
飛んでくる花びらを待つ風見鶏
歳月は手よりこぼれて花の散る
新涼やオリーブ白き葉裏見せ
桐一葉物の命といふことを
満月やものみな丸くなるここち
太き薪の火色ゆたかに大根焚
短日や明日をたのみて今日を終ふ
Amazonでの本の購入はこちらより→
Amazon
ご本の紹介→
(ふらんす堂「編集日記」)
*
[なかじまきくこ(1933〜)俳人協会会員]
装丁:君嶋真理子
A6判ペーパーバックスタイルビニール掛
140頁
2019/10/10刊行