◆第二句集
大空は宇宙の扉鳥帰る
日々の出来事を日記代わりに詠み、わずか五・七・五で表現する。積もり積もった句の集まりが、詠み人の人生をも表す。そういう意味で、〈俳句は人生〉だと私は思っている。
(著者あとがき)
◆自選十句
子の去りし二人の住まひ初明り
生きてると追記友より年賀状
しやぼん玉吹いて青空ぱぴぷぺぽ
春眠の重たき眼持ち歩く
風にまた風の吹き次ぐ青田かな
君のことみな知つてゐる蝉の穴
倒木の葉のまだ緑小鳥来る
新涼や食卓にある塩胡椒
坐すここが最も日向花八つ手
検体の骨のごとくに冬木立
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[いまむらたかし(1940〜)「杉」同人「かるがも俳句会」代表]
装丁:君嶋真理子
四六判並製クータ・バインディング装
218頁
2019/8/11刊行