◆「轍」連載の「句集研究シリーズ」が一冊に。
本著が平成の時代の多様な作家論として認識されることを願望する。加えて新しい時代の令和の意味として〈美しい調和(beautiful harmony)〉ということが言われているが、本著も調和の一書としてあればと願う。
(あとがきより)
◆目次
1章 式部再来─正木ゆう子『静かな水』
2章 比喩の狩人─林 菊枝『遠い町』
3章 内気なダンディー─潮 仲人『無用の木』
4章 星彩煌煌─大木あまり『火球』
5章 柳緑の粋な街─中根喜與子『陰祭』
6章 須美禮の夢─椎名 彰『風の葦』
7章 浪漫派の系譜─平沢陽子『茫茫』
8章 秘花朧朧─山𥔎十生『大道無門』
9章 鎮魂物語─池田澄子『たましいの話』
10章 武蔵振り─吉岡桂六『東歌』
11章 ウイットの味覚─村井和一『もてなし』
12章 ありのままの光─越村 藏『岩枕』
13章 内面を見つめて─対馬康子『天之』
14章 利他主義と菩薩道─西村我尼吾『西村我尼吾句集』
15章 相聞は月今宵─福永みち子『月の椅子』
16章 砂洲のうちそと─細谷喨々『二日』
17章 対岸へと冬蝶─稲畑廣太郎『八分の六』
18章 複眼的国際化へのまなざし─有馬朗人『鵬翼』
19章 俳諧のサムライ─島谷征良『舊雨今雨』
20章 夕焼け色のミサ曲─奥坂まや『妣の国』
21章 人生合せ鏡─谷口摩耶『鏡』
22章 この道高き嶺─茨木和生『真鳥』
附録⑴ 俳句と『武士道』
附録⑵ 第二芸術論再考
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[おおぜきやすひろ(1948〜)「轍」主宰]
装丁:和兎
四六判並製小口折装
242頁
2019/7/14刊行