◆俳人・武藤紀子に迫る
こんなざっくばらんでいいのか……
武藤紀子は普通のおばさんである。
いや、そうではない。
断じてちがう、
おばさんの代表格のようでいながら、
おばさんではない。
おばさんと俳人・武藤紀子の間にある深淵。
それはこの一書を読めばわかる。
◆本文より
「そこに私がいるんだと思い込んでいた」
「さあどうだ、何かありそうだろう」
「飴山先生の十年だわって思った」
「言葉からも入れるんだ」
「長谷川櫂は」
「強さが弱い」
「方向性のないエネルギーがありますね」
「人間のほうがよっぽどおもしろい」
「魚目を離れたことは無いのよ」
「興味ないことを上手に詠んだってさあ」
「絶対あるよ、と思うのよ。この句には」
「ぜんぜん私が無い、ないないづくし」
「人智の及ばない自然、だけでは我慢できない」
「シュールなのがやりたい、今、今、今」
「癌ってなかなか俳句にならないよね」
「それが分かんないから、すごいのさ」
※俳誌「円座」2014年2月号から2017年10月号まで連載したものを1冊にまとめたものである。
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[むとうのりこ(1949〜)「円座」主宰、「晨」「古志」同人]
インタビュアー:橋本小たか
装丁:和兎
四六判並製小口折表紙装
2019/4/25刊行
172頁