◆第一歌集
日照雨ふる初夏のパリかたはらを革ジャンパーの幾人か過ぐ
湿度の低く爽快な夏、雨にも傘をささない日照雨のパリを想い、
集の名といたしました。
(あとがき)
◆自選五首
秋彼岸大桟橋に日を浴めば海までひびくサンダルの音
ほそき道すれ違ふ人傘かしげ花ゑむごとき礼のこしゆく
真実はまこと不器用おとなひの時も気紛れアマリリス咲く
哀しみは何処行くらん留めおくしがらみひとつなくて永訣
海の夜の闇に聳ゆるマリア像ゆゑなく過ぎる巌窟王(ダンテス)の恋
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[やまぢてるこ(1949〜)「星座の会」所属]
装丁:和兎
四六判変形上製クロス装
214頁
2019/3/10刊行