◆日中対訳句集
春暁の火車洛陽を響かせり
董振華の作品は土地土地の風物を題材として取り入れ、そこで感応し思惟したことを書き込んでゆく。若い感性は、活気とともに多感。旅愁にとらわれることも多く、それらを逆らわず表現している。
(序より・金子兜太)
◆収録作品より
盆の月揺れ揺れ顔に顔重ね
盂兰盆节月儿晃
万头攒动脚下忙
窓叩く心しづめる山の霧
山雾轻轻叩窗扉
凡心静静慕晨晖
遠近ありし遠近に去りキリギリス
蛐蛐争鸣音
忽远又忽近
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[とうしんか 「海原」同人]
序・金子兜太
装丁:和兎
四六判上製カバー装
188頁
2019/2/27刊行