◆第一句集
秋の日や形見の櫛の散斑にも
美流さんもいろんなことを乗り越えて俳句と共に謳歌されておられると思うと更なる作品の飛躍にもなるであろう。
(序より・星野高士)
◆自選十句
ダビンチの空中墓地や冴返る
年を経て雛にいやます命かな
立子忌の空へ尾を振る小さきもの
放課後の校舎がらんと涅槃西風
囀のあとにふるへる一枝かな
清滝の駅夏空へ抜けにけり
星空に吊橋沈む登山小屋
飯だけを飯だけで食ふ今年米
落鮎や流れも岩も知り尽し
厚揚げが自慢の女将桃青忌
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[たぎりみりゅう(1953〜)「玉藻」同人]
序:星野高士
装丁:藤田千鶴
四六判フランス装グラシン巻
136頁
2019/2/15刊行