第42回俳人協会新人賞受賞!
◆第二句集
実りある三十代の句集『馥郁』のどのページをめくっても、透明な句に出会うことができる。
(栞より・大木あまり)
◆自選十二句より
揺れやむは泣きやむに似て藤の花
あらたなる風てのひらの空蝉に
まだ見つめられたくて鴨残りけり
哀しみのかたちに猫を抱く夜長
またひとつ星の見えくる湯ざめかな
寒禽の思ひ切るときかがやけり
桜満開父がゐて母がゐて
ふたたびとなきあをぞらを鳥渡る
草も木も人も吹かれてゐて涼し
馥郁と春の鷗となりにけり
Amazonでの本の購入はこちらより→
Amazon
ご本の紹介→
ふらんす堂「編集日記」
*
[ひがのゆき(1977〜)「海」同人]
栞:大木あまり
装丁:和兎
四六判ソフトカバー装
176頁
2018/9/25刊行