◆第一句集
オクラ切るこちら流星製作所
今までにこれほど斬新な感性の句があったろうか。しかも俳味もあって、広い宇宙への夢まで伴う句である。
(序に代えて・鍵和田秞子)
◆自選十句
夜桜や銀河系青一番地
春月を取りにゆかむと長梯子
今昔を行きつ戻りつ夕風鈴
片かげり自分の影を逃れたる
画用紙をはみ出す青の夏果つる
秋空へ飛ばす手紙よ紙ひかうき
オクラ切るこちら流星製作所
冬麗や絵に入るやうに門くぐる
ぎつしりと人積む電車冬銀河
枯野原迷子のやうな金星と
Amazonでの本の購入はこちらより→
Amazon
ご本の紹介→
(ふらんす堂「編集日記」)
*
[やまだぼく(1972〜)「未来図」同人]
序に代えて:鍵和田秞子
跋:角谷昌子
四六判ペーパーバックスタイル
2018/9/28刊行
208頁