◆第二句集
蝉死して春日原生林に帰す
私の住まいでもあります奈良。季節のめぐり変りに心を浮き浮きさせながら、悠久の古都での句会を重ね、今日に至っております。今回の句集名はその大和の地に感謝をこめて、《大和しうるはし》といたしました。
(あとがきより)
◆自選十句
大和しうるはし神杉より初日
松飾古都千年の門構
寒紅やをみなは神代より強し
山は静水は動春遠からじ
亀石の亀の鳴くとや鳴かぬとや
天涯に藤懸け神の杜なりき
百本の薔薇より君の一行詩
どの道も史跡に尽くる紅葉狩
時雨忌やわが俳枕寧楽淡海
天に一つ海に無尽の冬日あり
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[こがしぐれ(1950〜)「未央」主宰、「ホトトギス」同人]
装丁:君嶋真理子
四六判並装(クータ・バインディング)
2018/6/26刊行
194頁