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◆ 合同句集第二輯
来る平成二十年二月「花暦」は満十歳になります。平成十五年に花暦合同句集第一輯(参加者百十名)を上梓いたしましたが、その後五年の月日が過ぎ去ろうとしています。その間亡くなられた会員や会員の出入りはありましたが、前回よりも多くの参加者がありましたことは喜ばしいことと思います。本年五月私は喜寿を迎えました。「花暦」と一体でいることは、日々の暮しにも充実感が得られると感謝しております。
(舘岡沙緻)
掃き落とす一段づつの夏落葉
父母の世の色にとんばう生れにけり
雑巾の白く乾ける終戦日
露けしや三日二夜の島泊り
秋時雨みくじを引いて男去る
低ければ低きに威あり松の芯
朗々と歌人あき子の夏衣
滝の前身は棒となり板となり
みづうみの風の涼しや柱背に
白梅を昭和の色と愛ほしむ
序・舘岡沙緻
装丁・君嶋真理子
A5判変型上製カバー装
248頁
2008.01.刊行