◆第二句集
母・山田弘子の志を継いで、八年の歳月が経った。
多くのあたたかなまなざしに守られながら
俳句への思いを深く深く
いま静かに波音に耳を傾ける。
◆自選一〇句
凧揚げて一人一人に違ふ空
神々の高さに鷹の光りをり
野の花を手向け雛を流しけり
あれこれと言ひておそらく杜若
マスクして他人のやうに歩く街
風花の寄り添ふやうに離るるよ
雷鳴の失せればふつとつまらなく
山滴るや日本は竹の国
人白き光となつてゆく残暑
水鳥の嘴より湖のひと雫
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[やまだよしの(1965〜)「円虹」主宰、「ホトトギス」同人]
装丁:和兎
四六判ソフトカバー装クータ・バインディング
2018/02/10刊行