◆第一句集
コンサート途中で年の改まり
季語「去年今年」を踏まえて、アンコールの続く演奏会での感動を伝える。
決意、運命、感動を、それぞれ俳句形式に定着させて、鮮やかである。
（帯より・鷹羽狩行）
◆鈴木伊都子抽出十句
階段を跳んで明日から夏休
登高や一家そろひの帽子買ひ
爽やかや真すぐに突くフェンシング
ふるさとに母在りて色変へぬ松
百選の名水を引く代田かな
退職の花束抱いて冬銀河
コンサート途中で年の改まり
大寒波来るに散髪してしまふ
少年誌の付録ふくらみ昭和の日
朝採りを帰省かなはぬ子に送り
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［やまもときちじん（1949〜）「狩」同人］
序句・鑑賞二句・帯：鷹羽狩行
跋：鈴木伊都子
装丁：君嶋真理子
四六判ハードカバー装
204頁
2017/12/24刊行
