◆第二句集
天よりの喝采と花浴びにけり
この「喝采」は「今までよく頑張ったね」という意味、またそれだけでなく、これからも精進を怠らずに頑張れという激励とも。更に、これからは誰の支えがなくても進んでゆかねばという決意をも込めたつもりだ。
(あとがきより)
◆自選十句
水仙花挿して直系疑はず
一陣の風もどり来る花の馬場
せがまれて弾む卒寿の手毬唄
御成道一本松の色変へず
牡蠣船の雪洞灯り初めにけり
七癖の六つまで父似豆の飯
抱き上ぐる子の福耳に初日かな
出世凧揚げぬ大灘真つ平ら
鵺啼いて千古の魑魅呼び覚ます
棒鱈を裂くや嫁ぎて五十年
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[かねひさちわき(1944〜)「早苗」「馬酔木」同人]
装丁:君嶋真理子
四六判上製カバー装
234頁
2017/11/19刊行