第41回俳人協会新人賞受賞!
◆第一句集
朋さんの俳句は、言葉の一つ一つがソプラノリコーダーの音のように素直で快い。心静かに耳を傾ければ、作者のなつかしい風景が読者のなつかしい風景でもあることに気づかされるはずだ。
(序より・小川軽舟)
◆自選十句
身仕度のものの五分や桃の花
蘭鋳やみづうみ見ゆる通し土間
田の上の風はつめたし蚊喰鳥
汝が置きし手袋雨の匂ひせり
行列の先に湯気立つ小春かな
江ノ電のワイパー小さし卯波見ゆ
かはほりのきゆつと縮みし眼かな
爛壊なき虫の骸や桐一葉
寄居虫の組み合ひ波にさらはるる
片白草魚に声のなかりけり
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[おおにしとも(1972〜)「鷹」「晨」同人]
序:小川軽舟
装丁:和兎
四六判ソフトカバー装(クータ・バインディング)
178頁
2017/9/25刊行