◆第一句集
梟の鳴いてより開く酒場かな
なにものにも縛られることのない自由人である。
(序より・石田郷子)
◆自選十五句より
明易やコンビニまでの女下駄
月光を浴びたくなれば寝返れり
蜩や日のあるうちに終るバス
約束はいつか果たせる揚雲雀
保険屋に貰ふ花種昼休
残心や噴水の鎮まりてより
少年の水鉄砲の的決まる
眼鏡拭く束の間虫の闇となる
中空に風の眼や秋燕
古本のアデンアラビア燕来る
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[しらいしまさと(1951〜)「椋」会員]
序句:大木あまり
序文:石田郷子
栞:高柳克弘
装丁:和兎
四六判ソフトカバー装クータ・バインディング
2017/9/19刊行
202頁