◆現代俳句文庫シリーズ83
十六夜に夫を身籠りゐたるなり
・収録作品
『仮面』抄、『泥眼』抄、『勅使道』抄、『万媚』抄、『孤獨浄土』抄、『恋獄の木』抄、『妖虚句集』抄、『妣翠』抄、『歌舞と蝶』抄、『十二花句・紫の巻』、『十二花句・黄の巻』抄、『十二花句・白の巻』抄、『十二花句・緋の巻』抄、『夢帰蝶駅』抄、『失光遊世』抄、『夢騒』抄、『銀荒宮』抄、『逃世鬼』抄、『夢香志』抄、『夢としりせば』抄、『孤舟』抄、『深井』抄、『五情』抄
・エッセイ
去年今年
・解説
高山夕美論/吉井瑞魚
『輝ける俳人たち』―秦 夕美/阿部誠文
◆収録作品より
桜ひとひら二十となりし髪を梳く
朝はさびし黄薔薇夕べはやさしき薔薇
元旦のなに怖れゐしのどぼとけ
とめどなく男がこぼれゆく涅槃
冴えかへる酔後の果のふくらはぎ
美しく墓濡れてゐる都かな
露草に鼻緒のゆるき男下駄
秦夕美と名のれば乱れとぶ螢
水無月の言葉やさしき形して
葉櫻や箸をつかふは業に似て
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[はたゆみ(1938〜)「GA」発行人「豈」所属]
解説:吉井瑞魚・阿部誠文
写真:武内理能
四六判ペーパーバックスタイルビニール掛
104頁
2017/08/26刊行