◆第一句集
寒紅をさして送りし母のこと
この句集には、日常のこと、家族のこと、旅のことが沢山詠まれており、読む方お一人お一人が、この句集を通し、やす子さんの来し方を思い、金婚を祝って下さると思います。
(序より・深見けん二)
◆収録作品より
踏むまじく踏むまじく摘む土筆かな
喪の服に花散りかかり散りかかり
爽やかに地中海よりエアメール
枯菊を束ねたる手に香の残る
ほととぎす啼きしところに又戻る
姥捨に我も旅人月渉る
夢二の絵ぬけて黒猫庭うらら
冬帽子父在すごとに夫の居て
梅雨空にとどまつてゐる観覧車
あたたかや角曲がるまで見送られ
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[まごしやすこ「桑海」同人]
序句・序:深見けん二
挿画:廣瀬糸重
装丁:君嶋真理子
A6判ペーパーバックスタイル
100頁
2017/8/21刊行