◆軌跡を辿る精選句集
ぱっぷうぱっぷう雄太が羽化するよ
・収録作品
『切株』抄
『鬼は内』抄
『一億円』抄
『一億円』以後
・エッセイ
磯子の海と母と
山村祐『肋骨の唄』一句鑑賞
・解説
その切株に坐るな─小町圭句集を読む/村井和一
序に代えて/前田吐実男
小町圭句集『一億円』─虚構の中に真実が見える/北迫正男
小町圭句集『一億円』─俳句の理不尽さ/八木忠栄
『鬼は内』を読んで/下川 成
俳句の花/大井恒行
◆収録作品より
産声や降る雪よりも新しい
蜜柑山もったいないほど海がある
三寒四温上り電車が草っぽい
おじいちゃんはとてもあたたかな切株
一億円金魚を作ろうと思う
冬はつとめて祖母の帯きゅっと鳴る
孔雀に羽広げられても困るなり
呉れるなら母が欲しいと生御霊
金色に枯れたものから箱にしまおう
夕焼けや只今父は湯灌中
Amazonでの本の購入はこちらより→ Amazon
*
[こまちけい(1938〜)「夢」所属]
解説:村井和一・前田吐実男・北迫正男・八木忠栄・下川 成・大井恒行
写真:下川成
装丁:和兎
四六判ペーパーバックスタイルビニール掛
104頁
2017/04/12刊行