◆第二句集
木村先生は平成十年五月に高松市文化協会賞を受賞され、さらに平成二十四年度には高松市教育文化振興会から「教育文化功労者」として選出され、さらに、高松市の市制施行記念日である平成二十五年二月十五日には、高松市の文化芸術の振興に寄与された功績により、「市政功労者」として表彰された。まさに、温和な旧讃岐国の中心地で根強い俳句仲間を育成されて来た木村先生ならではの功績である。
この句集の俳句を一つ一つ嚙み締めることで、高松市に在住し、木村先生とともに俳句作りに専念してきた方々はもちろんのこと、多くの読者の方々も、さらに新たな俳句の世界へと導かれるはずである。
(「はじめに」より・村山由斉)
◆収録作品より
日も月も星も真新に大旦
賜はりし八十四年の初日差し
花薺摘むや光を摘むやうに
七小町の世を見る思ひしだれ梅
咲き群れて白はまぼろし利休梅
詩書くやペン先燻ゆる牡丹の香
千尋なる海へなだれて秋岬
秋風に十指そよがせ岬仏
病みし身の疲れ易くてねぶの花
夏山家お釜の蓋のよき響き
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[きむらひでお(1932〜)「未来図」同人]
自序:木村日出夫
はじめに:村山由斉
装丁:君嶋真理子
A6判ソフトカバー装
250頁
2017/4/21刊行