◆第一句集
大寒や丹頂鶴の今朝の声
清文さんは極めて理知的な人でありながら、人柄は誠におだやかで全く才をひけらかさない事に驚く。俳句も静かで抒情的である。
(序より・有馬朗人)
◆自選十句
学校の燃えし記憶や白障子
雪中に鶏を絞めたり年用意
運河なる街をはるかに実玫瑰
門前に笛聞こえくる筍飯
花楝夕べにきしむ湖の舟
太箸や「なだ万」に父喜べり
川渡る牛のかたまり花吹雪
海の日の海猫の寄り来る届くほど
手花火の火を手花火がとりにゆく
牛繫ぎ駒繫ぎあり草の花
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[よねたきよふみ(1953〜)「天為」同人]
序:有馬朗人
跋:津久井紀代
装丁:君嶋真理子
四六判ソフトカバー装
194頁
2017/2/1刊行