千葉県俳句大賞奨励賞を受賞しました!
◆第一句集
佳きことのひそみてをらむ初暦
本句集の巻頭を飾る句であるが、栗原さんがこれから歩もうとしている俳句の道が明るく膨らんでいくような期待を感じさせる句である。
(序・能村研三)
◆自選十句より
しやぼん玉吹く口笛を吹くやうに
銀の笛欲し全山を芽吹かせむ
白薔薇万年筆の水洗ひ
涼しかり星座は花の名を持たず
誰もみな遺されしもの水澄めり
小鳥くる明るき詩を詠へよと
色鳥や宛名想ひて選る切手
台風来すこしわくわくしてゐたり
淋しさの正体冬の薔薇に棘
元旦の空たふとくて退屈で
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[くりはらきみこ(1943〜)「沖」同人]
序:能村研三
栞:神野紗希
装丁:和兎
四六判変型半上製カバー装
216頁
2016/11/30刊行