◆ふらんす堂文庫
代表作を網羅し精選390句を収録。
鈴木貞雄編・解説
少年時代から青春時代を通り越して老成へ。
風生作品には『草の花』から『齢愛し』に至るまで、
この童心と老成とが共存していない作品はない。
◆収録内容より
『よろこべばしきりに落つる木の実かな』『まさをなる空よりしだれざくらかな』などの初期の作品から『時雨るると袖うちかざしよろこべる』『端然と坐りて春を惜しみけり』『秋晴の運動会をしてゐるよ』などの戦後の作品に至るまで、一貫して実に見事な十七字の日本語があるばかりでなく、それぞれに、木の実・しだれざくら・時雨・惜春・秋晴という季語の本意のようなものが、もはや揺るぎない一つの典型のごとく、しかも明晰に言いとめられている。
(高柳重信)
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[とみやすふうせい]
編・解説:鈴木貞雄
装丁:山口信博
素描:しゅんしゅん
108ページ
2016/11/1刊行