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◆ 第二句集
花輪佐恵子さんの俳句は、日本の女歌の情念から離れて、するどい感性と知性に磨かれている。表現の切れ味に注目すべきものがある。
凛凛とビルの胸立つ淑気かな
百歳の寒紅淡き訣れかな
こころざし野菜にあるとすれば葱
(帯より・成田千空)
・・少ない自然の中にも、皇居のお濠端に春、いち早く菜の花が咲き始め、風に揺られながら思いがけぬ長い日々を立ちつづけて、往還の眼を和ませてくれる。この句集名を「十字花」としたゆえんである。(あとがきより)
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「萬緑」同人
定価 本体2476円+税=2600円
帯・成田千空
装丁・村上 保
四六判上製カバー装
192頁 2007.02.05刊行