書籍詳細

久地楽桃子句集『道すがら』(みちすがら) [私家版]

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◆第一句集
十年間の日々を日記ならぬ俳句で書きのこしたものを「道すがら」と題してまとめてみました。
(著者)

◆自選十句より
自立する子を送りだし青蜥蜴
さからはぬチェロの音色や梅雨の入り
梅雨の月行李に亡母の白き足袋
髪なでつけ独りつぶやく魂迎へ
山開き病む弟を友の訪ふ
こんなにも肩いからせて南瓜切る
韮の花葬送の楽府口を衝く
寒林のかげ踏むごとし職求め
勝ち越して碧眼力士ももいろに
十二月八日掌の柚子いとほしむ

*

[くじらももこ(1931〜)]
四六判ハードカバー装
148頁
2016/9/10刊行
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