◆現代俳句文庫シリーズ81
金閣にほろびのひかり苔の花
・収録作品
『神話』抄、『青年』抄、『船長』抄、『去来』抄 、『旅鞄』抄
・エッセイ
塚本邦雄の「若狹男」
悲痛な魂の声
「若狭」創刊のことば
・解説
歳晩やむかしの汽車は─遠藤若狭男句集『青年』/福島泰樹
もうふりむかず─遠藤若狭男論/伊藤伊那男
若狭路/大牧広
◆収録作品より
家に疲れて家を出て揚雲雀
歳晩やむかしの汽車は火の粉あげ
バリケードなき大学の黄落期
炎天の働く顔とすれ違ふ
ひぐらしや重たくなりし旅鞄
海のいろ変へては若狭秋しぐれ
風の子のみんなちりぢり冬の暮
木枯のなか帰り来て誰もゐず
春昼の踏みごたへなき砂丘かな
海荒れて能登金剛の春いづこ
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[えんどうわかさお(1947〜)「若狭」主宰]
解説:福島泰樹・伊藤伊那男・大牧広
写真:武内理能
四六判ペーパーバックスタイルビニール掛
104頁
2016/09/10刊行