◆第一句集
手の内にダイヤのクイーン薔薇壺に
鈴木主宰に初めてお目にかかりました上智大学カルチャー教室での一句で、嬉しいご講評にわたくしの忘れられない句になり句集名と決めました。
（あとがきより）
◆収録作品より
父在さぬバージンロード薔薇白き
薔薇咥へパントマイムの瞬かず
カーブして一輛目見ゆ初列車
手相見に女客ゐる梅祭
逸らさうとする目が合へりスイートピー
俊寛にやはり泣かされ初芝居
人待ちてまた廻しけり春日傘
道行に雪降りかかる二の替
読初やイエス静かに来給へり
初旅の機窓に月の円かなる
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[こはせあつこ（1942〜）「若葉」「岬」同人]
序句：鈴木貞雄
装丁：君嶋真理子
A6判ハードカバー装函入
206頁
2016/7/31刊行
