書籍詳細

砥田隆次句集『因達の里(三)』(いだてのさと3) [私家版]

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◆第三句集
八丈岩山の頂上からは平成二七年三月に修復された白い姫路城も見える。山は今、つつじと山桜が満開である。句集『因達の里』の三冊目として、平成二二年(二〇一〇年)から平成二六年(二〇一四年)までの五年間の日記から句を抜き出した。
(あとがきより)

◆収録作品より
全景のマッターホルン初秋かな
初版本展示を終えて冬日差す
山川の水に流すや春の憂さ
子かまきりつかまんとしてつかまれず
山頂のラジオ体操盆の風
割り勘のたった二人の年忘れ
赤とんぼ露風の詩集息白し
今からだ春の機の窓いざ生きん
ふかふかとこころ耕し春終る
まんまるの餅のごとくに雪残る

*

[とだたかつぐ(1939〜)]
装丁:和兎
四六判ペーパーバック
126頁
2016/07/07刊行
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