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◆ 第二句集
風子さんの持つ不用心なまでに暖かい目差しは、凡人ではとてもかなわない素材の素顔を引き出すことに成功している。それは「存問」を突き抜けたもので、独特なユーモアのセンスとともに風子さんの俳世界をゆるぎないものにしている。 （加古宗也）
●『朱泥の笛』一〇句・加古宗也選
冷まじき空也の息の六阿弥陀
耕人やときどき十字架握りしむ
?銃を下げ鮓買つてゐる巡査
鬼の子や弥撒果てて燭消し歩く
猫いらず撒く話ある神無月
嫁ぐ娘の何か言ひかけ花ミモザ
浅草にポンプ井戸漕ぐさくら時
石榴真二つ絵硝子の磔刑図
先づは手を洗ひ淡墨桜見る
垂直の滝垂直の摩天崖
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「若竹」同人（1949〜）
定価 本体2190円+税=2300円
帯・加古宗也
栞・山尾玉藻／橋本榮治
装丁・君嶋真理子
四六判並製ソフトカバー薄紙巻
192頁
2007.01.25刊行
