◆第二詩集
詩集の日本語が、こんなに安らかで、いのちのつゆに満ちて、美しいのはなぜだろう。言葉が、おおちちの、おおははの、そのまた先の暗がりの、大和の神々のこころを映しているからだろうか。〈私は/わたしを/はじまりの地におく〉。すべてはここから始まっているのだ。
(帯より・以倉紘平)
◆「倭」より
鐘の音がきこえる
陽も月も 炎も水も
神も人も 鬼も
すべては ここでおこること
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[しおざきみどり「アリゼ」同人]
帯・以倉紘平
装丁・和兎
A5判変形上製カバー装
102頁
2016/05/07刊行