◆第二句集
この作者は、事物をかりて自己をうたう方法をとらない。しかし、自己と事物を同一視することもない。触知された事物の存在感が密度たかくきわだてばきわだつほど、それに対面する作者の自己は、より明確なものとなる。
(帯より・竹中宏)
第一句集『花蜜柑』(平成六年刊)以降の三〇八句を収録。
◆著者略歴
加田由美(かだ・ゆみ)
昭和20年 和歌山県生まれ
昭和44年 「天狼」入会、山口誓子に師事
昭和51年 俳人協会会員
平成6年 「天狼」終刊、句集『花蜜柑』刊行
平成8年 同人誌「紫薇」(澁谷道代表)創刊に参加
平成24年 竹中宏主宰「翔臨」入会
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[かだゆみ(1945〜)「翔臨」所属]
帯:竹中宏
装丁:和兎
四六判上製カバー装
160頁
2016/04/21刊行