◆第五詩集
あることの悲しみのため、小さな字で書き込んでおいたわたしとは、誰か誰でもないものを指す一人称なのかもしれない。(「あとに」より)
◆「再訪」より
二人でいるよりも一人でいたほうがよい
一人でいるなら一度は夜の森の奥へ、入って行くとよい
いつしか暗やみをおそれ─
…抱くことを覚え、身の竦む思いをするようなら後ろへだんだんと、引き返して行けばよい
何かにみられている
通行人のテンポに合わせ、アザレアの来たほそみちに灼ける皮ふの痛覚─
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(ふらんす堂「編集日記」)
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[てづかあつし]
装丁:自装
B6判上製ドイツ装
128頁
2016/04/23刊行