書籍詳細

渡井佳代子句集『椰子の木』(やしのき) [9784781407692]

販売価格: 2,700円(税別)

(税込: 2,970円)

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書籍詳細

◆第一句集
笹鳴きや折あるたびに開く文
心あたたまる手紙だろう。恋文かもと思わせるのは、「笹鳴き」があるからだ。

水中花を植物のように見、虫売りが闇をふくらませ、ささやきかけるような文など、微妙な勘定を織りまぜた作風が著者の特徴といえよう。
(帯より・鷹羽狩行)

◆田口紅子抽出十句
繭玉の揺らぐは座敷童とも
松飾りはづして家の軽くなり
くれなゐの穂先ほぐるる牡丹の芽
せせらぎのひかりにまぎれ薄氷
衣更へてこころもとなき膝がしら
登りきて標高千の捕虫網
青き影曳きてくちなは横切りぬ
門の外まで散らかして松手入
笹鳴きや折あるたびに開く文
椰子の木を明滅させて除夜花火

*

[わたいかよこ(1948〜)「狩」同人]
序句・鑑賞三句:鷹羽狩行
装丁:君嶋真理子
四六判並製小口折グラシン巻
180頁
2016/04/09刊行
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