◆第二句集
虹の島年に何度も合歓の咲く
あの大ベストセラー『ラフマニノフ』から4年……
教師として、父として、若き俳諧師の挑戦、再び。
(木島健太・慶應志木高2年)
◆志木高生の選ぶ『虹の島』ベスト10
虹の島年に何度も合歓の咲く
時雨忌の我在俗の俳諧師
織姫や翡翠となりて翔るべく
退院の荷物にそつと薔薇のせて
境内につむじ風立つ神無月
やつほーと声掛けられて笑ふ山
歯応へのとほりに歯形玉林檎
卒業や更に未来を疑はず
金環のあらはれそめて三日月
木の股に座り桜のふところに
*
[まえきたかおる(1978〜)]
装丁:和兎
四六判並製カバー装
158頁
2015/12/01刊行