◆第二詩集
この作品を読んで、なんともいえない驚きをおぼえている。
ただ無限にひらかれているようなフラグメントの宇宙が渦巻いている。しかもそれが奇妙に透明で、「遠さ」においてきわだち、つまり「宇宙に吹きさらされた無意味さ」とも通じてしまっている。
(解説より:野村喜和夫)
◆046より
もしやり直せるなら、われわれが個体ではなかった時までやり直したい。波の中の波のように群体で、あるいは同じ水の、大気の、ふるえだった時まで。
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[とりいまゆみ]
B6判ペーパーバックスタイル
解説:野村喜和夫
装丁:甘夏図案室
96ページ
2015/10/20刊行