書籍詳細

高橋恒夫・光子句集『ふたりの句集』(ふたりのくしゅう) [9784781408255]

販売価格: 3,000円(税別)

(税込: 3,300円)

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◆「雨滴」「心月」の合本
妻の肩借りて歩かむ春よ来い  恒夫
薫風や笑顔の遺る診察着  光子
光子さんの底力にはますます磨きがかかり、ここに一対のお雛さまのような句集が誕生しました。恒夫さんを偲びつつ、これからを生きる光子さんのエネルギーとなることを願ってやみません。
(「『ふたりの句集』に寄せて」より 高田正子)

雨滴◆高田正子選五句
春立ちて我九十となりにけり
天仰ぐわれに宿痾や蝮草
青梅雨や先に逝かぬと約束し
ひもじさが今はなつかし夏終る
凍蝶のごとくひたすら眠りたし

心月◆高橋光子自選五句
空はまだ少女の色や花水木
義理なさけ遠慮申して瓜の花
置き処無く空蟬を手につつむ
国境に兵一人立つ鰯雲
元日や老いても朝の薄化粧

*

[たかはしつねお(1924〜2014)]
[たかはしみつこ(1931〜)]
「雨滴」序・帯:高田正子
父のこと:高橋圭子
母のこと:高橋俊夫
装画:高橋光子
装丁:和兎
雨滴/128頁 心月/128頁
2015/11/13刊行
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