書籍詳細

椎野順子句集『間夜』(あいだよ) [9784781408125]

販売価格: 2,400円(税別)

(税込: 2,640円)

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書籍詳細

◆第一句集
間夜や水に根のばすヒヤシンス
「間夜」ということばは、「万葉集」においてたった一度用いられた。それ以後の王朝和歌には一切用いられなかった。そういうことばに命を与えて、自分のことばとして生かしなおしているのである。これはひとつの奇蹟といってもいいのではないか。
(序より・小澤實)

◆自選十五句より
沢庵を持たされてをる夜汽車かな
対面より並列が好き冷し酒
間夜や水に根のばすヒヤシンス
丘は目黒沢は世田谷春の風
乳液壜冷ゆ掌にのせし乳液も
鴉群れをり枯野から抜けられず
新緑や捻れば蛇口震動す
夏逝くや深海に湯の噴き出す穴
電気うなぎ放電秋を惜しみけり
スキー場斜面狐の横切れる

*

[しいのじゅんこ(1966〜)「澤」同人]
序・小澤實
栞・宗田安正
装丁・君嶋真理子
四六判並製小口折りカバー装グラシン巻
240頁
2015/09/25刊行
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