◆シリーズ79
花の雨熱きものいま身辺りに
・収録作品
句集『舟水車』抄、『八ッ面山』抄、『花の雨』抄、『雲雀野』抄
・エッセイ
ゆさゆさ桜と白雲
奥三河花祭
・解説
村上護、橋本榮治、阿部周二
◆収録作品より
戛々と鳴り改暦の掛時計
歌留多取るや去年の余燼を払ふごと
福藁の青さ大事に敷かれけり
碧眼の僧如月の水を汲む
双塔の影を一つに雁渡し
明日は鬼城忌われは赤城の湯に浸る
虫の夜の長崎の灯の濡れ色に
聖母なりしをうそ寒き納戸神
鬼の子の鳴きしと一人遊びの子
*
[かこそうや(1945〜)「若竹」主宰]
解説:村上護、橋本榮治、阿部周二
写真:武内理能
四六判ペーパーバックスタイルビニール掛
104頁
2015/08/30刊行