◆第一句集
休まず急がず遅れず、俳句を愛し、母上を愛し、ご家族を愛し、自身の命を愛し、その明るい笑顔で、好きな俳諧を自分史の一環として、より一層楽しく生き甲斐とされることを願っている。
(序・横須賀俳句協会会長 伊藤登詩)
◆自選十句
花吹雪母に寄り添ひ寄り添はれ
母看取る昼寝をしても御手握り
こののちも母娘でゐたし流れ星
要介護五の祖母見舞千歳飴
命ある限り臥す母年迎ふ
粽結ふ笑顔の母のゐるやうな
母かとも思ふ蛍を闇に追ふ
お位牌に語りかけては盆仕度
いづこより母来てすわる魂祭
父ははを懐しみつつ年用意
*
[いしいとしこ(1945〜)]
序:伊藤登詩
刊行によせて:芳賀久雄
装丁:和兎
四六判上製カバー装
162頁
2015/05/22刊行