◆第二句集
本句集には、第一句集以降の平成二十二年十月から平成二十五年十二月までの作、四百五十三句から三百五句を自選し収録した。加筆修正した句が、かなりある。「比良坂變」は、「週刊俳句」264号(二〇一二年五月十三日)掲載の百五十三句から百九句を収めた。
(あとがきより)
◆収録作品より
はつこひに蓮見のうなじさらしけり
老兵が草笛捨てて歩き出す
世を憎む少女の息が鎌鼬
狩られても腸が羽搏く血が吹雪く
あたしのくしやみで文明畢るけど
蟹共喰パイプオルガン誤爆され
祭あと市電がへんなもの撥ねる
どこの地下壕も玉虫でいつぱい
人の皮脱いだ僕へと流星群
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[たけおかいちろう(1963〜)「鷹」同人]
装画・挿絵:逆柱いみり
装丁:和兎
四六判薄表紙カバー掛
194頁
2015/03/19刊行