書籍詳細

露木まもる遺句集『更衣』(ころもがえ) [私家版]

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◆遺句集
この土地に生まれて老いぬ冷し酒
水打つて日本の国のほか知らず
来し方を遠しと思ふ冬欅   

句集『更衣』は、夫露木まもるの前句集『恩田川』(平成十一年刊)につづく第二句集です。

◆収録作品より
月光の罠にはまりし樹氷林
灰捨てに出て麦踏をしてをりぬ
ビー玉の散らばつてゐる盆の家
柿の花近頃会はぬ隣の子
走り蕎麦亭主無口で無愛想
逃げたがる猫を放さず日向ぼこ
豆腐屋と同じ路地ぬけ十二月
ホスピスを出てくる神父春の雪
種袋あるだけ出して一つ蒔く
引き返すには遠すぎる花野かな

*

[つゆきまもる(1990〜2013)「郭公」同人]
装丁:君嶋真里子
四六判上製カバー装
324頁
2015/01/15刊行
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