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◆ 第一句集
大鹿歩むバンフの町の斑雪かな
この句集『鳥?』の一つの焦点は、外国旅吟にある。海外吟は季語を見つけることが難しいとか、その土地の風土や文化をどう詠えばよいか戸惑うと言われることが多い。佳久子さんは行動派であり、新しい場所に積極的に出掛けて行き、新鮮な眼で見て、句を作っている。その積極性がよい。(序・有馬朗人)
流氷の大きく揺らぎ鳥翔てり
聴診器置きて夫言ふ春の地震
巨漢より卵を享けてイースター
オロロン鳥占めし一巌夕焼くる
夏霞死海はるかにイスラエル
ヨルダンの髭濃き男水売れり
地中海の大夕焼に泊つるかな
われ立てる地球の割れ目驟雨くる
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序文・有馬朗人
装丁・君嶋真理子
四六判上製カバー装
190頁 2007.11.17刊行