書籍詳細

工藤はるみ句集『冬の蝶』(ふゆのちょう) [9784781406787]

販売価格: 2,600円(税別)

(税込: 2,860円)

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◆ふらんす堂編集日記

◆第一句集
八月や魁夷の道の立ち上がる
なお、「道」を魁夷が種差の牧場を訪れて取材したのは、日展へ出品した年より十数年前という。そして日展へ出品した作品は戦後あらたまて訪れた夏の早朝風景ということである。種差海岸であるから灯台もあり、放牧の馬の群れなども見える風景であったようだが、一切の説明的なものを省いてただ一本の道だけの構図で仕上げた。魁夷のたましいの叫びである。季語八月は動かない。
(帯より・神蔵器)

◆自選十句
秋晴やローマに続く道歩く
納経の宝篋印塔牡丹の芽
霜柱足裏に霜の声を聞く
師走来る傾山も由布山も
鳥帰る海にのこせる笑窪かな
冬の蝶よぎる大雁塔の前
ピカソ展出てより冬の街歩く
書初の一字に重みありにけり
八月や魁夷の道の立ち上がる
木の実落つどの道行くも仏みち

*

[くどうはるみ(1932〜)「風土」同人]
帯・序句:神蔵器
装丁:君嶋真理子
四六判フランス装
220頁
2014.05.29刊行
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