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◆ふらんす堂編集日記
◆第一句集
谷川邦廣さんは、工学博士にして猫語をもあやつる。
世界のどこに行っても猫は友達だ――。
ときにごきぶりとも誼を通じるらしい。
邦廣さんの目から見た俳句の世界の広がりは新しい刺激に充ちている。
(帯より・行方克巳)
◆行方克巳抄出十句
んにやんと鳴いて出て行き春の猫
初芝居工藤祐経好きになり
コルドバの浴場跡に猫昼寝
街薄暑IDカードぶら下げて
水蛸のはりつく独房の硝子
業平忌我が猫トラの忌なりけり
ごきぶりは俺の友達妻の敵
秋晴や白目の光るインド人
てかてかに河馬を塗り上げ秋の雨
*エヴァリスト・ガロア
革命と数学と恋パリー祭
*
[たにかわくにひろ(1944〜)「知音」同人]
序・西村和子
帯・行方克巳
装丁・和兎
四六判並製小口折表紙
222頁
2013.12.22刊行