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◆ふらんす堂編集日記
◆第一句集
豊かな抒情性が写生に裏付けられ客観的に写生しているところが、百恵俳句の精髄である。それが百恵さんの詩情と言ってもよい。
(序より 有馬朗人)
◆本文より
元朝のまぶしき波に入港す
雪?きの黒土うれし子等の声
?瑰の実をかんざしに潮の丘
秋暁の風の音きく樺林
ちぎり絵の小さきなかに春の月
イエス像辻々にあり馬酔木咲く
ゆるやかにちぎれ雲ゆくななかまど
街角のペット奏者に舞ふ枯葉
ドアマンの赤き帽子に残る雪
犬連れし大道芸人春の風
*
[にいくら ももえ(1945〜)「天為」同人]
序:有馬朗人
装丁:君嶋真理子
四六判並製カバー装
186頁
2013.12.15刊行