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◆ふらんす堂編集日記
◆第一句集
強く、しなやかであり、清らかであること。それがかりん俳句のよさであり、個性でもあります。(序より:山口昭男)
◆自選一〇句より
踏青や意外に速き飛行船
実紫屋根の土より垂れにけり
神農祭背骨ごきりと鳴らしけり
豆の花タイヤいつぱい空気入れ
初蝶の松の大木離れずよ
宿病のパーキンソンや冬銀河
実ざくろに頭の触れて画塾の戸
食道をアイスクリーム流れ落つ
首すぢにしのび入りけり秋の風
暗闇にくちなはの香の立つてをり
*
[かねなかかりん(1927〜)「秋草」同人]
序:山口昭男
装丁:君嶋真理子
四六判フランス装
170頁
2013.04.12刊行
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