書籍詳細

峯尾文世句集『街のさざなみ』(まちのさざなみ) [9784781404943]

販売価格: 2,476円(税別)

(税込: 2,724円)

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◆第二句集
夏萩の無残をけふのはじめかな
第一句集『微香性‐HONOKA』から十年。謐かに沈潜していた峯尾文世の第二句集である。その間の試行錯誤は以前にも増して、しなやかな言語空間を構築していて興味深い。年齢的にも成熟しきった一女性の希求する俳句は匂やかな”表象”となって、私共、物憂い男達を脅してくれる。
(帯より:中原道夫)


◆自選十句より
打つよりも引く波音のはつむかし
折鶴のふつくらと松過ぎにけり
先客の靴の濡れある猫の恋
空襲のこと達筆に春の雪
鏡台は正座の高さ祭笛
ゼリー揺れ自分を許さうかと思ふ
鬼灯市夕べを長く使ひけり
売れ残る西瓜に瓜のかほ出でて
沸点はいつときにして敗戦忌
秋晴れが鏡のなかにしか見えぬ


[みねおふみよ(1964〜)「銀化」同人]
帯・装丁:中原道夫
栞:大輪靖宏
四六版上製カバー装
190頁
2012.08.28刊行
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