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第1回星野立子賞を受賞しました!
第4回田中裕明賞を受賞しました!
■週間俳句で西原天気さんが書評を書かれています。
『浸透』
■スピカで江渡華子さんが鑑賞を書かれています。
秋涼し身長のまた伸びたるか
飛び石のひとつが遠し秋の草
◆第二句集
真清水を飲むやゆつくり言葉になる
画家である祖父のもとで成長した作者は無垢の心そのままに俳句を愛してやまず、今では俳句から愛されている稀有な一人のように 私は思えてくる。
本物の俳人を目指せる人である。
(帯より:山上樹実雄)
◆自選十句より
捨猫の出てくる赤き毛布かな
四五人の雨を見てゐる春火桶
籘椅子の腕は水に浮くごとし
夜通しの嵐のあとの子規忌かな
木犀やバックミラーに人を待つ
おとうとのやうな夫居る草雲雀
秋草に音楽祭の椅子を足す
ひつそり減るタイヤの空気鳥雲に
貼りかへし障子の白さ何度も見る
つばくらや小さき髷の力士たち
*
[つがわえりこ(1968〜)「南風」副代表]
帯:山上樹実雄
装丁:戸田勝久
四六版並製カバー装
180頁
2012.08.11刊行